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アシャ大陸には元々魔法がほとんどなかったため魔術師も珍しい存在でした。
しかし近年では、徐々に魔術に関連する物品の交易が増え始め、そういった商品を求めて集まる魔術師や魔術師を目指す者も後を絶たない状態となっています。
こうしたアシャの発展の影響を受けて魔術品の需要が爆発的に増加し、世界中にその余波が押し寄せる結果となりました。

ウルティナムに住む動物たちの血液は特殊な魔力を帯びているため、古くから魔術品の材料の1つとして重宝されてきました。
アシャでの魔術品需要増加の影響は当然ウルティナムにも及び、連日ハンターたちが訪れては動物たちを乱獲し始めたのです。
高い知性と力を持っていたラウブは、ウルティナムの動物たちをハンターから守るために戦うようになります。
日々の戦いは苛烈なもので、ラウブの特徴的な牙も戦いの中で片方が折れてしまう程でした。

ある日、ラウブがいつもの様にハンターと戦っていると、見掛けない1人の少年と1匹の獣が突然戦場に現れます。
自分たちを乱獲する人間を強く憎んでいるラウブでしたが、なんの装備も持たない少年を見ると咄嗟にハンターたちの攻撃から少年を守ろうと間に入ります。
少年の傍らにいた鋭い歯と緑色の硬い皮膚を持つワニの姿をした獣が、その様子を見ながらラウブに語りかけます。
「この辺りの動物たちが狩られているんだろ？人間どもによ。」
ラウブが問い掛けに答えずにじっとしていると、少年が話を取り次ぎます。
「人間のハンターどもを倒すなら私が手を貸そう。この地に棲む種を守りたいんだろ？
なに、私も人間に対して常日頃から憎しみを持っていてね、これから先こんなことがもっと増えて手遅れにならないようにと思ったのさ。」
突然現れた少年の言葉を鵜呑みにすることはできませんでしたが、少年からは有無を言わせぬ威圧感のようなものが溢れていたため、ラウブは黙って従うことにしました。

ラウブは敵の行動を妨げることのできる特徴的なスキルを持った闘士型ヒーローです。
「ゆきのあらし！」は指定した対象の周辺の敵を攻撃するとともに、一定の確率で凍結させることができます。
「ぐるぐるどーん！」は指定した対象を大きく振り回し、放り投げて転倒させるスキルです。
「たすけてあげウ！」を使用するとラウブの受けるダメージが減少し、周辺の敵にダメージを与えることができます。
また、ラウブの近くにいる味方に対する遠距離攻撃を吸収する効果もありますので、瀕死の味方がいる場合にはその近くで使用すると良いでしょう。
究極スキル「ごろごろどかーん！」を使用するとラウブが巨大な雪の塊となって指定した方向に転がります。
この雪の塊の進路上にいる敵は巻き込まれ、スキルの終着点に到達すると雪の塊が破裂し、巻き込んだ敵を放り出して転倒させます。

「ぐるぐるどーん！」によって敵を放り投げる方向はラウブの正面方向となります。
敵を振り回している間に移動した方向がラウブの正面となりますので、掴んだ敵を逃がさないようにしっかりと放り投げる方向へ向かって移動しましょう。